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美容室開業のコンセプト・正しい考え方

コンセプトとは店舗イメージのことではない!

美容師さんから聞く「私のコンセプトは・・・」という発言には、

自然を感じられる店にしたい。
木に囲まれた雰囲気の店にしたい。
都会的な路線にしたい。
古民家風の店にしたい。
カフェ風の店にしたい。
癒やしを感じられる空間にしたい。
Etc…

これらの基準は残念ながら美容室を開業する為のコンセプトではありません。

これらは作りたい店舗デザインの方向性でしかなく「空間イメージ」のことです。

多くの場合、それをコンセプトという表現で汎用表現してしまいがちです。確かに便宜上コンセプトとして表されることもありますが、あえてコンセプトという表現を使うなら、

これは「空間コンセプト」です。

真のコンセプトとはどういうものか?
開業におけるコンセプトとして考えるのであれば、
店側がお客様にどんな役に立てるのか?
何をしてあげられるのか?
自分(店)が何を提供できるのか?

究極にいえば、他の美容室にはできないけれど、自分ならできないこと、自分にしかできないこと。

社会的役割=コンセプト

これが正しい考え方です。

真の美容室のコンセプトとは、「客が求めている要望を叶えてあげる」という立場に立つことなのです。

自分が持つ様々な技量、パーソナリティーを武器にして、求めているお客様にそれらを提供することこそ店の理念(すなわちコンセプト)となるのです。

コンセプト明確化のヒント=現状の不満

自分の美容室を開業したいと考える美容師さんの多くは、現在勤務している店では様々な不満を抱えているものです。
店側の運営方針から、詰込み過多の施術対応で、客にしてあげたい高品質な施術がしてあげられない。

(もっと丁寧にじっくり仕上げてあげたいのに・・・)

店側で使用する薬剤薬液が安価で粗悪ゆえに、自分の大切な客が肌トラブルをおこしてしまったり、最悪の場合、信頼関係は良好だったにもかかわらず、それが原因で失客してしまう。

(安全な薬剤をつかってあげたいのに・・・)

中高年のアンチエージングにもっと力を注ぎたいのに、若年層の客ばかり対応させられる。

(若返りの手助けをもっとしてあげたいのに・・・)

新技術の講習などに精力的に参加し技量をもっと磨きたい。しかし、店側のオーナーがその許可をしてくれない。

(最新の技術やエッセンスをもっと勉強したいのに・・・)

Etc…

これら現状の不満を解消することが、どうしてもできない。
だから、自分のやりたいようにするために開業したい!

これが、独立開業の核となる「動機」なのです。

コンセプトとは、現状すべての不満解消の具体的手段として考える

もしもできることならば・・・

施術人数は少なくする→常に丁寧な施術をする。客とのコミニケーションをより深める。

専門性を強くしたい→アンチエージング、若返りのプロとして多くの中高年女性に貢献する。

安全性の高い薬液を使う→肌トラブルや失客を完全に無くし客への安心感を高める。

新技術を常に導入する→自分も従業員も常に新しい技術や新機器の情報収集をし続ける。

Etc…

出店地は誰のための店にするのか?これを基準に考えるべき

現状の不満を明確にすることにより、本当にやりたいことがハッキリするはずです。

それは、「誰に、何を提供するか?」を明確にさせます。

これこそが自分にしかできないことであり、社会的役割のはずです。

その役割を果たす為のベストロケーションが出店地であり物件なのです。

誰のために立ち上げる店なのか?これをじっくり考えれば、おのずと出店場所の狙いは変わってくるはずです。

多くの美容師さんは駅前、商店街、繁華街が出店に有利と考えがちですが、仮に中高年アンチエージングのお役立ち店となることを目標とするならば、必ずしも人通りが多い場所が良いとは限らないわけです。

店舗イメージ(空間コンセプト)は、理想を追求する為の舞台

目指す役割が明確になれば、それを提供する為に最もベストな店舗空間が欲しくなります。

こう考えれば、冒頭でお話したように
木に囲まれた、都会的に、古民家風に、カフェ風に、等々
単純に自分の好きな路線を追求するような考えだと、場合によっては本当に店を利用してもらいたい客が得る体感がブレてしまうことにもなりかねません。

したがって、目指す社会的役割が明確でない段階で、空間イメージを先行で定めてしまうと不具合が生じかねないのです。

なぜ癒やしを感じさせる必要があるのか?→時間を忘れてとにかくゆっくり過ごしてほしいから。

このように、好きな世界観を開業のコンセプトと考えるのではなく、理想客が最も喜びそうな店構えを追求することが重要です。

目指す店の空間イメージ(空間コンセプト)とは、
理想客が好きな空間でもあり、同時に自分も好きな空間であるべきです。

店構え先行でコンセプトと捉えてしまうと、もしかしたら、これは自分が最も来てほしい客が好きな空間ではないかもしれません。第一優先は、理想客の為であり、自分の基準は二の次ではあるけど、大好きな路線ベスト3程度の世界観ならOKという感じでしょう。

美容室開業のコンセプト・まとめ

1.コンセプトとは、空間のイメージではなく、理想客の為にしてあげられる社会的役割。

2.社会的役割を明確にする手段は、現状の不満を解消する方法から考える。

3.真の開業コンセプト(社会的役割)は「誰に?何を?提供する店」

4.理想客が最も利便性が良い地域、多く行き来している地域が出店地であるべき。

5.店舗空間イメージは、社会的役割を果たす為の舞台演出の一つである。

6.店は単に好きな路線を追求するのではなく、理想客と自分の共通志向の路線にする。

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